IKO_CAT-1603_NEEDLE_JP


>> P.457

図1に示したpV線図の許容範囲内にあるかを確認します。この範囲を超えて使用する場合には、IKOにお問い合わせください。接触面圧pと滑り速度Vの値は、次の式によります。p=100PCdt……………………………………(3)V=5.82×10-4dkβf…………………………(4)ここにp接触面圧N/mm2P等価ラジアル荷重N(式(2)参照)Cdt:温度上昇を考慮した動負荷容量N(式(1)参照)V:滑り速度mm/sdk:球径mm(寸法表参照)2β:揺動角度(図2参照)β<5°の場合β=5回転の場合β=90f:毎分揺動回数min-1表10温度係数ft軸受の形式給油式球面滑り軸受無給油式球面滑り軸受シールなしシール付きシールなしシール付き11111─1─1─0.9─1─0.75─1─0.55─0.7───軸受の温度℃-3080809090100100120120150150180❷静負荷容量静負荷容量Csは、軸受の内輪又は外輪が破壊されることなく、あるいは作動不能となるような永久変形を起こすことなく負荷できる静的最大荷重をいいます。軸受の負荷荷重が静負荷容量に近い場合には、軸又はハウジングに発生する応力が限界になることがありますので注意が必要です。等価ラジアル荷重球面滑り軸受は、ラジアル荷重とアキシアル荷重が同時に負荷できる軸受です。それらの荷重の大きさと方向が一定の場合、等価ラジアル荷重は次の式によります。P=Fr+YFa……………………………………(2)ここにP等価ラジアル荷重NFr:ラジアル荷重NFa:アキシアル荷重NY:アキシアル荷重係数(表11参照)表11アキシアル荷重係数YFa/Fr軸受の形式給油式球面滑り軸受無給油式球面滑り軸受112233不適45不適0.10.20.30.40.5>0.5軸受の寿命球面滑り軸受の寿命は、滑り接触面の摩耗によって内部すきまの増加、摩擦トルクの増大や軸受温度の上昇などで正常な作動が不可能となるまでの総揺動回数で表します。また、寿命は滑り接触する部品の材質、荷重の方向・大きさ、潤滑条件及び滑り速度などの多くの要素に影響を受けるため、寿命計算値は経験による実用的な値として使用できます。❶給油式球面滑り軸受の寿命[1]pV値の確認給油式球面滑り軸受の寿命計算式を適用するには、図2揺動角図1給油式球面滑り軸受のpV線図接触面圧許容範囲滑り速度124610204060100200124681020406080100Vmm/sρN/mm2荷重方向が交番の場合この範囲も許容される揺動角ββ457


<< | < | > | >>