>> P.436
■使用温度範囲クロスローラベアリングの使用温度範囲は、-20〜120℃です。ただし、セパレータ付き及び密封形の形式の最高許容温度は110℃、連続使用するときは100℃としてください。■取付け取付部の剛性が不足すると、ころと軌道面との接触部に応力集中を生じ、軸受性能が著しく低下します。したがって、大きなモーメントが作用するときには、ハウジングの剛性や内外輪固定用ボルトの強度について十分検討する必要があります。取付け関係寸法(da、Da)は、必ず寸法表の値を満足させてください。この寸法が不適切なときは内外輪が変形し、軸受性能が著しく低下しますので注意してください。1.取付穴付きクロスローラベアリング以外の場合図2取付例2.高剛性取付穴付きクロスローラベアリングV、超薄形取付穴付きクロスローラベアリングの場合図3高剛性取付穴付きクロスローラベアリングVの直接相手面に取り付ける例図4超薄形取付穴付きクロスローラベアリングの直接相手面に取り付ける例図5高剛性取付穴付きクロスローラベアリングVのハウジングに取り付ける例❶内外輪は、押さえ板等で軸方向に確実に固定する必要があります。押さえ板の肉厚は軸受幅B寸法の1/2以上を推奨します。なお、軸受の幅寸法はマイナス許容差になっていますので、この値を考慮して、確実に固定できるようにハウジング穴や押さえ板などの軸方向寸法を設定する必要があります。(図2参照)❷ハウジング穴の深さは、軸受の幅寸法と同じかそれ以上にすることを推奨します。❸標準形クロスローラベアリングの外輪分離防止用ねじは、運搬中や取付け時の外輪分離防止用です。取付け時にはわずかにゆるめてください。❹高剛性形クロスローラベアリングV、超薄形クロスローラベアリング及び薄形クロスローラベアリン❶高剛性取付穴付きクロスローラベアリングV、超薄形取付穴付きクロスローラベアリングは、固定ボルトで直接相手面に取り付けることができます。(図3、図4参照)❷位置決め精度が必要な場合や大きなラジアル荷重やモーメントが負荷される場合はハウジングを設けます。(図5参照)❸高剛性取付穴付きクロスローラベアリングV、超薄形取付穴付きクロスローラベアリングは、ローラ挿入用の穴に栓がしてあります。取付け時に、栓の位置は最大負荷域を避けて取り付けてください。なお、栓の位置は外輪側面のピンを圧入した部分です。グには、ローラ挿入用の穴に栓がしてあります。取付け時に、栓の位置は最大負荷域を避けて取り付けてください。なお、栓の位置は外輪側面のピンを圧入した部分です。436クロスローラベアリング