IKO_CAT-1603_NEEDLE_JP


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潤滑グリース潤滑❶グリースの充てん量グリースの充てん量は、ハウジングの構造、寸法、グリースの種類、雰囲気によって異なりますが、一般には、軸受又はハウジング内の空間の1/3~1/2が適当です。グリース量が多すぎると温度上昇の原因となり、特に高速回転の場合には注意が必要です。図19は、グリースセクタによって側面にグリースだまりを数箇所設けたものです。注入したグリースが高速回転で飛散しても、グリースだまりに充満して、再び軸受内に流入します。その反対側の空間には、老化したグリースをため、定期的にカバーを取外し除去します。❷グリースの補給グリースの寿命は、その種類や品質及び軸受の形式、寸法、使用条件、温度、摩耗の増加、異物や水分の混入などによって、異なります。図20は、グリースの補給間隔を示し、一般的な目安として用いられます。この線図から得られる値は、普通の荷重条件で、機械本体が静止しており慣性力等が働かない場合に適用されます。また、運転状態での軸受外輪外径温度が70℃以下を前提とします。70℃を超える場合には、おおよその目安として、15℃上昇するごとに補給間隔は1/2となります。図20グリースの補給間隔図19備考dは軸受内径、内輪なしの場合は内接円径Fwをdとしてtfを求めます。グリース補給間隔tf時間軸受の回転数nmin-120020030040050060080010001500200030004000500060008000100001500020000400600100020004000600010000d=10mm20304050608010012014016018020024028030054


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