>> P.50
表28軸・ハウジングの隅の丸みの最大許容実測半径rasmaxrsmin最小許容実測面取寸法0.10.150.20.30.40.611.11.522.12.53450.10.150.20.30.40.6111.52222.534rasmax軸・ハウジングの隅の丸みの最大許容実測半径表29研削仕上げの軸・ハウジングの逃げ寸法単位mmrsmin最小許容実測面取寸法逃げの寸法trgsb11.11.522.134567.50.20.30.40.50.50.50.50.60.60.61.31.522.52.53456722.43.2444.75.97.48.610密封装置転がり軸受がその機能を十分に発揮するためには、潤滑剤の漏れを防ぎ、外部からのごみ、水分などの有害な異物の侵入を防止する必要があります。そのため、密封装置はあらゆる運転条件に対して常に密封、防じんの目的を果たすものでなければなりません。また、密封方法を選定する場合には、潤滑剤の種類、シールの周速、運転温度、軸の偏心、シールの摩擦などを考慮すると同時に、組立て、分解などが容易にできることが必要です。密封装置には、大別して非接触形式と接触形式とがあり、これらの特長を生かして、用途に応じて選定することが必要です。非接触形式の密封装置非接触形式の密封装置としては、油溝、フリンガ、ラビリンスなどがあり、遠心力と小さなすきまを利用したものです。摩擦損失や摩耗を無視でき、特に高速回転及び高い運転温度の条件に適しています。しかし、すきまがあるため停止中の油漏れ、防じんには十分とはいえません。❶油溝軸又はハウジングの一方に、一層密封効果をもたせる場合にはその両方に油溝を設けます(図14参照)。軸とハウジングとのすきまはできるだけ小さい方が望ましく、加工・組立誤差、軸の変形などを考慮して、通常、表30の値とします。溝本数は3本以上とし、溝の幅は3~5mm、深さは4~5mm程度とします。油溝にグリースを満たすと、防じん効果がさらに高まります。ねじ溝形は、図15に示すように、回転方向が一定の水平軸に適用され、回転方向によって軸又はハウジングに右巻又は左巻のねじ溝を設け、適当な防じん装置と組み合わせて油潤滑に用いられます。図14単位mm(1)(2)(3)ハウジング軸rsminrsinrasmaxrasmaxrsmnrsminhrsminbtrgs軸及びハウジングの設計50