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測定方法精度の種類と定義Dmp平面内平均外径軸受外径適切なブロックゲージ又はマスタリングを使って、指示計器の指針を基準点に合わせる。測定範囲内(外輪の側面よりそれぞれ最大許容面取り寸法の1.2倍を除く範囲)の一つの実測ラジアル平面内で角度を変え、最大実測外径(Dspmax)及び最小実測外径(Dspmin)を測定し記録する。幾つかのラジアル平面内で角度を変えて繰返し測定・記録を行い、最大実測外径(Dsmax)及び最小実測外径(Dsmin)を決定する。∆Dmp平面内平均外径の寸法差VDsp平面内外径不同VDmp平面内平均外径の不同∆Ds実測外径の寸法差一つのラジアル平面内の実測外径の最大値と最小値の算術平均値。Dmp=Dsp:特定のラジアル平面における実測外径。基本的には円筒状である外径面の平面内平均外径と呼び外径との差。∆Dmp=Dmp-DD:呼び軸受外径一つのラジアル平面内の実測外径の最大値と最小値との差。VDsp=Dspmax-Dspmin基本的には円筒状である外径面をもつ個々の軌道輪において、平面内平均外径の最大値と最小値との差。VDmp=Dmpmax-Dmpmin基本的には円筒状である外径面の実測外径と呼び外径との差∆Ds=Ds-DDs:実外径面とラジアル平面との交線に接する2本の平行な直線間の距離。Dspmax+Dspmin2内接円径基準面にマスタゲージを固定する。マスタゲージに軸受を取付け、軸受又はリングゲージ外径面の幅の中央付近に指示計器の測定子をラジアル方向に当てる。外輪に、指示計器と同一及びその反対方向のラジアル測定荷重を交互に負荷し、指示計器により外輪の移動量を測定する。外輪の最大ラジアル移動量を記録する。軸受を回転させることにより、幾つかの異なる位置で繰返し測定し、最大実測内接円径(Fwsmax)及び最小実測内接円径(Fwsmin)を決定する。Fws転動体コンプリメントの実測内接円径Fwsmin転動体コンプリメントの最小実測内接円径内輪なしのラジアル軸受において、転動体コンプリメントの内接円とラジアル平面との交線に接する2本の平行な直線間の距離。内輪なしのラジアル軸受において、転動体コンプリメントの実測内接円径の最小値。備考転動体コンプリメントの最小実測内径は少なくとも一つのラジアル方向にてラジアルすきまがゼロとなる円筒の直径。1.2rsmax1.2rsmax測定荷重マスタゲージ精度38