IKO_CAT-1603_NEEDLE_JP


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25軸受に作用する荷重には、軸受が支える物体の質量、回転体の自重、機械の運転で生じる荷重、ベルトや歯車など動力伝達時の荷重などがあります。これらの荷重は、中心軸に直角にかかるラジアル荷重及び中心軸に平行にかかるアキシアル荷重に分けられ、単独あるいは複合で作用します。しかも機械の使用箇所によっては振動や衝撃の大きさに差異があって、理論的な計算荷重は必ずしも正確を期しがたいので、通常これに経験上得た種々の係数を乗じて、実際の軸受にかかる荷重を求めます。軸受への荷重配分軸受のラジアル方向に静荷重が作用するときの計算例を表5に示します。荷重係数ラジアル荷重やアキシアル荷重を計算によって求めることができても、機械の振動や衝撃などによって、実際に軸受にかかる荷重は、計算荷重より大きくなることが多いため、荷重係数を乗じて次の式から求められます。F=fwFc………………………………………(10)ここにF:軸受にかかる荷重Nfw:荷重係数(表6参照)Fc:理論的な計算荷重N表6荷重係数衝撃のない円滑な運転の場合電動機、空調機、計測器、工作機械減速機、車両、繊維機械、製紙機械圧延機、クラッシャ、建設機械普通の運転の場合振動・衝撃荷重を伴う運転の場合1~1.21.2~1.51.5~3荷重の程度例fw軸受荷重の算定軸受荷重の算定表5荷重配分の計算例Fr1=dKr1+bKr2fFr1=Fr2=gKr1+bKr2-cKr3faKr2+dKr3-eKr1fFr2=cKr1+aKr2f例計算荷重abcdfFr1Kr1Kr2Fr2dabcefgKr1Kr2Kr3Fr1Fr2


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