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③加速に要する推力FPFP=Fa+FL=170+91=261Nここで、FP×k(安全係数)がⅡ-302ページの推力特性カーブ以下であることを確認してください。この値を超える場合は、運転パターンの最高速度や加減速時間等の再検討を行ってください。例題のパターンでは以下のとおり推力特性カーブ以下であることがわかります。1.5m/s時の最大推力FM=約550NFP×k=261×1.3=339.3N<FMSTEP2実効推力の検討・実効推力Frmsは以下のように求められます。FP2×ta+(FP-2×FL)2×ta+FL2×tcFrms=t時間時間LFaVFPFL速度推力2612×0.3+(261-2×91)2×0.3+912×0.5=2.5≒103Nここで、Frmsが定格推力以下であることを確認してください。定格推力を超える場合は運転パターンの最高速度や加減速時間等の再検討を行ってください。(LT…Hは環境温度により推力特性が変化するため、定格推力特性の図をご参照ください。)例題のパターンでは環境温度30℃の時の定格推力は約117Nであるため、103N<117N(定格推力)となり連続運転が可能と判断できます。tatctat設定項目テーブル仕様形式可動部質量移動速度Vにおける最大推力走行抵抗速度係数搭載質量移動距離移動速度(設定速度)時間コード引回し抵抗安全係数環境温度WTFMFRfVWLLVtatctFckLT170HS(自冷)4.0kgⅡ-319ページ参照約550NⅡ-302ページ参照限界加速時間の算出項[LT…Hの場合]参照30kg1.2m1.5m/s0.3s0.5s2.5s1.0N想定値です1.330℃Ⅲ29運転パターンの検討リニアモータ駆動の場合リニアモーターテーブルの稼働率によっては実効推力が定格推力を超え、モータの過熱、焼付きにより故障やけがの原因となる可能性があります。運転前には必ず実効推力が定格推力以下であることをご確認ください。以下にLT170HSを使用した場合の運転パターンの検討例を示します。Ⅱ-302ページの動的可搬質量のグラフから搭載質量と加速度を考慮して下記のような運転パターンを仮設定します。STEP1加速に要する推力の計算①走行抵抗による力FLFL=fV×FR+Fc=2.25×40+1=91N②加速による力FaFa=(WL+WT)・=(30+4.0)×=170NVta1.50.3