IKO_CAT-1602_MECHATRO_JP


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Ⅲ30アライメントステージSAの場合アライメントステージSAの稼働率によっては実効推力が定格推力を超え(もしくは実効トルクが定格トルクを超え)、モータの過熱、焼付きにより故障やけがの原因となる可能性があります。運転前には必ず実効推力が定格推力以下であること(もしくは実効トルクが定格トルク以下であること)をご確認ください。以下にアライメントステージSA120DE/XYSを使用した場合の運転パターンの検討例を示します。限界加速時間を考慮して下記のような運転パターンを仮設定します。設定項目テーブルの形式SA120DE/XYS積載質量WL5.0kg積載物慣性モーメントJL1.0×10-2kg・m2X軸運転パターン可動部質量WT5.9kg設定ストロークL0.01m最高速度V0.1m/s加減速時間ta0.05s等速移動時間tc0.05sサイクル時間t0.4sコード引回し抵抗Fc1.0NY軸運転パターン可動部質量WT3.4kg設定ストロークL0.01m最高速度V0.1m/s加減速時間ta0.05s等速移動時間tc0.05sサイクル時間t0.4sコード引回し抵抗Fc1.0Nθ軸運転パターン可動部慣性モーメントJT2.0×10-3kg・m2設定動作角度L0.1πrad18°最高速度Rπrad/s180°/s加減速時間ta0.05s等速移動時間tc0.05sサイクル時間t0.4sコード引回し抵抗Mc0.0N・m安全係数k1.3STEP1X軸の加速に要する推力の計算①走行抵抗による力FLFL=Ff+Fc=3.0+1.0=4.0N②加速による力FaVFa=(WL+WT)・ta0.1=(5.0+5.9)×=21.8N0.05③加速に要する推力FPFP=Fa+FL=21.8+4.0=25.8Nここで、FP×k(安全係数)がⅡ-276ページの最大推力以下であることを確認してください。この値を超える場合は、運転パターンの最高速度や加減速時間等の再検討を行ってください。例題のパターンでは以下のとおり最大推力以下であることがわかります。SA120DE/Xの最大推力FM=70NFP×k=25.8×1.3=33.54N<FMSTEP2実効推力の検討・実効推力Frmsは以下のように求められます。Frms==≒11.17Nここで、Frmsが定格推力以下であることを確認してください。定格推力を超える場合は運転パターンの最高速度や加減速時間等の再検討を行ってください。例題のパターンでは連続運転が可能と判断できます。時間ttatcta速度VFP2×ta+(FP-2×FL)2×ta+FL2×tct25.82×0.05+(25.8-2×4.0)2×0.05+4.02×0.050.4


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