IKO_CAT-1602_MECHATRO_JP


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Ⅲ29運転パターンの検討リニアモータ駆動の場合リニアモーターテーブルの稼働率によっては実効推力が定格推力を超え、モータの過熱、焼付きにより故障やけがの原因となる可能性があります。運転前には必ず実効推力が定格推力以下であることをご確認ください。以下にLT170HSを使用した場合の運転パターンの検討例を示します。Ⅱ-302ページの動的可搬質量のグラフから搭載質量と加速度を考慮して下記のような運転パターンを仮設定します。設定項目形式LT170HS(自冷)可動部質量WT4.0kgⅡ-315ページ参照テーブル仕様移動速度Vにおける最大推力FM約550NⅡ-302ページ参照走行抵抗FR限界加速時間の算出項[LT…Hの場合]参照速度係数fV搭載質量WL30kg移動距離L1.2m移動速度(設定速度)V1.5m/sta0.3s時間tc0.5st2.5sコード引回し抵抗Fc1.0N想定値です安全係数k1.3環境温度30℃時間時間ttatctaFaFPFLL速度推力VSTEP1加速に要する推力の計算①走行抵抗による力FLFL=fV×FR+Fc=2.25×40+1=91N②加速による力FaVFa=(WL+WT)・ta1.5=(30+4.0)×=170N0.3③加速に要する推力FPFP=Fa+FL=170+91=261Nここで、FP×k(安全係数)がⅡ-302ページの推力特性カーブ以下であることを確認してください。この値を超える場合は、運転パターンの最高速度や加減速時間等の再検討を行ってください。例題のパターンでは以下のとおり推力特性カーブ以下であることがわかります。1.5m/s時の最大推力FM=約550NFP×k=261×1.3=339.3N<FMSTEP2実効推力の検討・実効推力Frmsは以下のように求められます。Frms==≒103Nここで、Frmsが定格推力以下であることを確認してください。定格推力を超える場合は運転パターンの最高速度や加減速時間等の再検討を行ってください。(LT…Hは環境温度により推力特性が変化するため、定格推力特性の図をご参照ください。)例題のパターンでは環境温度30℃の時の定格推力は約117Nであるため、103N<117N(定格推力)となり連続運転が可能と判断できます。FP2×ta+(FP-2×FL)2×ta+FL2×tct2612×0.3+(261-2×91)2×0.3+912×0.52.5


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