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Ⅱ24❸ベッド側軌道台の取付け・軌道台を取付面に正しく合わせ、均一な締付トルクで固定ねじを仮締めします。・軌道台をB面(図27参照)に強く密着させながら規定のトルクで均一に本締めします。・高い走行精度が必要なときは、軌道台の全長にわたり軌道面の平行度を確認しながら規定のトルクで均一に本締めします。・一般的な固定ねじの締付トルクはⅡ-20ページ表10によります。図28軌道台の取付精度❹テーブル側軌道台の取付け・固定側軌道台を取付面に正しく合わせ、均一な締付トルクで固定ねじを仮締めします。・固定側軌道台をC面に強く密着させながら規定のトルクで均一に本締めします。・予圧調整ねじをあらかじめ後退させておき、予圧調整側軌道台を取付面に密着させて、固定ねじを軽く均一なトルクで仮締めします。図29テーブル側軌道台の取付けAAAΔΔΔC面固定側軌道台予圧調整側軌道台予圧調整ねじ❺テーブルとベッドの組付け・テーブル側軌道台とベッド側軌道台の間に保持器付き円筒ころを挿入できるよう、高さ方向、幅方向の位置合せをします。・保持器付き円筒ころを慎重に挿入し、軌道台長さのほぼ中央に組み込みます。このとき、保持器を変形させないようご注意ください。・各軌道台の端部ねじ、端面止め板を取り付けます。・テーブル全体を予圧調整ねじ側へ押し付け、予圧調整ねじを締め込んで軌道部のすきまがゼロに近くなるまで仮調整します。・テーブルを静かにフルストロークさせ、保持器付き円筒ころを中央位置に修正します。図30組付け前の位置合せ❻予圧調整・予圧の調整は、予圧調整側軌道台の固定ねじを仮締めにした状態で行います。・予圧の調整は、軌道台長さの中央部の予圧調整ねじから始め、両端部側へ交互に調整していきます。・テーブルの側面ですきまを測定しながら、ダイヤルゲージの振れが止まるまで順次予圧調整ねじを締め込みます。このときの予圧調整ねじの締付トルクを計測しておきます。・両端に近い予圧調整ねじを調整するときは、テーブルを静かにストロークさせて、予圧調整ねじ部に円筒ころがあることを確認して行ってください。・以上の作業で、すきまはゼロ又はわずかな予圧状態になりますが、まだ、均一に予圧が調整されていません。再度同じ手順により、あらかじめ計測しておいたトルクですべての予圧調整ねじを均一に再調整します。図31予圧調整方法の例❼予圧調整側軌道台の本締め・固定ねじは、均一なトルクで軽く締め込まれています。予圧調整ねじのときと同じように、軌道台中央部から両端部側へ交互に規定のトルクに近い値で仮締めします。・両端部に近い固定ねじを締め込むときはテーブルを静かにストロークさせ、固定ねじ部に円筒ころがあることを確認して締め込みます。・最後に同じ要領で、すべての固定ねじを規定のトルクで均一に本締めします。