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Ⅱ23取付け❺予圧調整・予圧の調整は、テーブル側軌道台の固定ねじを仮締めにした状態で行います。・予圧の調整は、軌道台長さの中央部の予圧調整ねじから始め、両端部側へ交互に調整していきます。・テーブルの側面ですきまを測定しながら、ダイヤルゲージの振れが止まるまで順次予圧調整ねじを締め込みます。このときの予圧調整ねじの締付トルクを計測しておきます。・両端に近い予圧調整ねじを調整するときは、テーブルを静かにストロークさせて、予圧調整ねじ部に円筒ころがあることを確認して行ってください。・以上の作業で、すきまはゼロ又はわずかな予圧状態になりますが、まだ、均一に予圧が調整されていません。再度同じ手順により、あらかじめ計測しておいたトルクですべての予圧調整ねじを均一に再調整します。図24予圧調整方法の例❻予圧調整側軌道台の本締め・固定ねじは、均一なトルクで軽く締め込まれています。予圧調整ねじのときと同じように、軌道台中央部から両端部側へ交互に規定のトルクに近い値で仮締めします。・両端部に近い固定ねじを締め込むときはテーブルを静かにストロークさせ、固定ねじ部に円筒ころがあることを確認して締め込みます。・最後に同じ要領で、すべての固定ねじを規定のトルクで均一に本締めします。❼組立て後の確認・テーブルを静かにフルストロークさせ、走行が円滑で異音がないことを確認します。・テーブルの上面や側面をダイヤルゲージなどで計測し、走行精度を確認します。図25組立て後の精度確認CRWシリーズ標準形の高精度な取付け一般的な取付構造を図26に示します。このときの取付けは、一般に次の手順によります。図26CRWシリーズ標準形の取付例❶取付準備・製品は1セットずつ(軌道台4本、保持器付き円筒ころ2組)包装されています。他のセットと混同しないようご注意ください。・各部品を清浄な洗浄液で洗浄後、防せい油や潤滑油を塗布します。より清浄に洗浄をする場合は、端面ねじを取り外して行ってください。❷取付面の清浄化・機械の取付面のばりや打痕を油といしなどで取り除きます。取付面の逃げ溝部にも十分にご注意ください。・清浄な布でごみや汚れを拭き取り、薄く防せい油や潤滑油を塗布します。図27取付面固定側軌道台ベッド側軌道台ベッド側軌道台予圧調整側軌道台予圧調整ねじ逃げ溝逃げ溝取付面C取付面A取付面A取付面A取付面A取付面B取付面B逃げ溝