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Ⅱ18保持器付き円筒ころ1組に組み込むころ本数は、次の式から求めます。Z=R-2e+1p(18)ここにZ:円筒ころ本数(小数点以下切り捨て)R:許容される保持器長さmme:保持器の端部寸法(寸法表参照)mmp:円筒ころのピッチ間寸法(寸法表参照)mm(3)端面止め板SB付き及びワイパシール付きのときストローク長さは、保持器と端面止め板又はワイパシールで規制され、保持器長さは次の式から求めます。R=L-t2-S1(19)ここにR:許容される保持器長さmmL:軌道台長さmmS1:最大ストローク長さmmt2:端面止め板SB又はワイパシールの厚さmm(Ⅱ-13ページ表6、Ⅱ-14ページ表7参照)保持器付き円筒ころ1組に組み込むころ本数は、大きさ1の系列のときと同様で式(18)から求めます。RLS1t2計算例使用形式……………………………………………CRW6負荷荷重……………………………………………P=7000Nストローク長さ……………………………………S=195mm上記条件でクロスローラウェイを並列に使用(Ⅱ-23ページ図26参照)するときの、仕様を選定します。❶軌道台長さの算出軌道台長さLは式(13)により算出します。L≧1.5S=1.5×195=292.5したがって、寸法表の標準長さからL=300mmを選定します。❷最大ストローク長さの算出最大ストローク長さS1は式(14)により算出します。S1≧1S=10.80.8×195≒244許容される両端のころ間寸法LRは式(15)により算出します。LR=L-S1=300-24422=178❸ころ本数の算出円筒ころの本数Zは式(16)により算出します。ただし、この形式のDW及びpは寸法表よりDW=6mm、p=9mmです。Z=LR-DW+1=178-6p9+1≒20.1よって、小数点以下を切り捨ててZ=20とします。❹許容荷重の算出並列使用における許容荷重FはⅡ-16ページ表8.2の式(9)により算出します。ただし、円筒ころ1本当りの許容荷重FUは寸法表よりFU=769Nです。F=2(Z―2)FU=2(20―2)×769=15380したがって、許容荷重Fは負荷荷重P=7000Nより大きくなっています。許容荷重が負荷荷重より小さくなったときには、軌道台長さを長くして円筒ころ本数を増加させるか、円筒ころの直径を大きくする必要があります。❺仕様の決定以上により求める仕様はCRW6-300で、円筒ころの本数は20本になります。