IKO_CAT-1603_NEEDLE_JP


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また、寿命は滑り接触する部分の材質、荷重の方向・大きさ、潤滑条件及び滑り速度などの多くの要素に影響を受けるため、寿命計算値は経験による実用的な値として使用できます。❶給油式ピロボールの寿命PB・PHS(…A)・POS(…A)[1]pV値の確認給油式ピロボールの寿命計算式を適用するには、図1に示したpV線図の許容範囲内にあるかを確認します。この範囲を超えて使用する場合には、IKOにお問い合わせください。接触面圧p及び滑り速度Vは、次の式によります。p=50PCdt………………………………………(3)V=5.82×10-4dkβf…………………………(4)ここにp:接触面圧N/mm2P:等価ラジアル荷重N(式(2)参照)Cdt:温度上昇を考慮した動負荷容量N(式(1)参照)V:滑り速度mm/sdk:球径mm(寸法表参照)2β:揺動角度(図2参照)β<5°の場合β=5回転の場合β=90f:毎分揺動回数min-1等価ラジアル荷重ピロボールは、ラジアル荷重とアキシアル荷重が同時に負荷できる軸受です。それらの荷重の大きさと方向が一定の場合、等価ラジアル荷重は次の式によります。P=Fr+YFa………………………………………(2)ここにP:等価ラジアル荷重NFr:ラジアル荷重NFa:アキシアル荷重NY:アキシアル荷重係数(表7参照)表7アキシアル荷重係数YFa/Fr軸受の形式PBPHS(…A)POS(…A)PHS…ECPOS…EC11223345不適不適0.10.20.30.40.5>0.5表6最大使用荷重軸受の形式PBPHS(…A)、POS(…A)PHSAPHS…EC、POS…EC≦0.3Cd≦0.3Cd≦0.3Cs≦0.6Cd≦0.2Cs≦0.2Cs荷重方向一定交番備考Cdは動負荷容量、Csは静負荷容量を表します。≦0.16Cs最大使用荷重動負荷容量Cdに対する軸受荷重の推奨値は、軸受の形式及び荷重条件によって異なります。また、ピロボールロッドエンドの場合、静負荷容量に対して安全を見込む必要があります。ピロボールの最大使用荷重は表6の値を目安としてください。なお、ラジアル荷重以外にアキシアル荷重が加わる場合、ハウジング本体に曲げ応力が働くため注意する必要があります。軸受の寿命ピロボールの寿命は、滑り接触面の摩耗によって内部すきまの増加、摩擦トルクの増大や軸受温度の上昇などで正常な作動が不可能となるまでの総揺動回数で表します。図1給油式ピロボールのpV線図許容範囲接触面圧滑り速度1152246810105020204060100200Vmms/Nmm/2p484


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