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■はめあい複合形ニードルベアリングの推奨はめあいは表3に示すとおりです。■すきま複合形ニードルベアリングのラジアル内部すきまは41ページの表18のすきまCNで製作しています。■定格寿命この軸受は、ラジアル荷重を保持器付ニードルベアリングで、アキシアル荷重をスラスト軸受で受けるので、それぞれについて寿命計算(20ページ)を行う必要があります。■潤滑複合形ニードルベアリングは、グリース封入されていませんので、適正な潤滑を行って使用してください。無給油のままで使用すると、転がり接触面の摩耗が増加したり、短寿命の原因となります。■油穴複合形ニードルベアリングには外輪に油溝と1個の油穴があります。多数の油穴付き及び内輪の油穴をご要望の際は、IKOにお問い合わせください。■精度複合形ニードルベアリングの寸法精度、回転精度は表2と34ページの表12、表13によります。内輪なし軸受の最小実測内接円径の許容差は36ページの表14によります。なお、NAX(I)、NBX(I)のスラスト用軌道輪の軌道の厚さ不同は、260ページ表2.4によります。また、NATB59の幅の小さい内輪の内径寸法は、k5の軸と中間ばめになる寸法で製作しています。表2許容差区分軸受の形式NAX(I)(1)NBX(I)(1)NATB59スラスト用軌道輪内径軸受組立幅スラスト軸受部高さ内輪幅diE70-0.250-0.200-0.3LHB寸法記号寸法差名称単位mm注(1)防じんカバー付きにも適用します。表3推奨はめあい区分軸受の形式NAX(I)(1)NBX(I)(1)NATA59NATB59h5、k5──k5K6、M6M6(2)k5(2)ハウジング穴公差域クラス軸内輪なし内輪付き注(1)スラスト軸受部のハウジング穴はラジアル荷重等が負荷されないように、外径D1、D2に対し0.5mm以上大きく加工する必要があります。(2)このはめあいより強くすると、スラストベアリングへラジアル荷重が作用し、十分な機能が発揮できないので注意が必要です。複合形ニードルベアリングの取付例を図1に示します。NAX、NBXに予圧を与える場合、スラスト用軌道輪を直接ナットなどで締め付けず、図2のようにスプリングを介して取り付けることを推奨します。NATAを2個相対して取り付ければ、両方向のアキシアル荷重を受けることができます。また、取付けの際には、アンギュラ形ボールベアリングにラジアル荷重が負荷しないよう、軸方向に0.2〜0.3mmのすきまをもたせて取り付けます。なお、取付関係寸法は寸法表によってください。■取付け図1取付例図2予圧を与える場合の取付例275