IKO_CAT-1603_NEEDLE_JP


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22揺動運動する軸受の寿命揺動運動する軸受の寿命は、式(5)によって求めることができます。LOC=p90θ()CP………………………………(5)ここにLOC:揺動運動する軸受の揺動回数で表した定格寿命106cycle2θ:揺動角度(図3参照)P:動等価荷重Nしたがって、毎分の揺動回数n1min-1が与えられると、20ページの式(2)のnのかわりにn1を代入することにより、総揺動時間としての基本定格寿命を求めることができます。なお、2θが小さい場合は軌道輪と転動体の接触面に油膜が形成されにくく、フレッチングを生じることがありますので、IKOにお問い合わせください。2θ図3揺動運動補正定格寿命軸受を通常の用途に使用する場合、前述の式(1)、(2)によって基本定格寿命を算出することができます。この基本定格寿命は、信頼度が90%で、一般に用いられている転がり軸受用材料及び通常の製品品質で製作し、通常の運転条件で運転したものに適用されます。しかしながら、用途によっては高い信頼度、特別の軸受特性及び特殊な使用条件に対する寿命を求める必要が生じます。このような特別な場合の補正定格寿命は、それぞれの補正係数a1、a2、a3を使って、次の式から求められます。Lna=a1a2a3L10………………………………(6)ここにLna:補正定格寿命106rev.a1:信頼度係数a2:軸受特性係数a3:使用条件係数信頼度係数a1転がり軸受の信頼度とは、一群の同じ軸受を同じ条件で運転したときに、寿命が特定の値以上になる軸受の個数の全体の個数に対する割合、また個々の軸受については、その軸受の寿命が特定の値以上になる確率をいいます。信頼度(100-n)%の補正定格寿命は式(6)によって求められます。信頼度係数a1の値は、表2によります。表2信頼度係数a1909596979899L10L5L4L3L2L110.620.530.440.330.21信頼度%Lna1軸受特性係数a2軸受の寿命は、材料の品質、軸受の製造技術及び内部設計によって増減が生じます。このような特別の寿命性能については、軸受特性係数a2で補正します。基本動定格荷重と寿命


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