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関連製品スライドシャフトLMシリーズの性能を十分に発揮させるよう、熱処理後研削仕上げを施した高精度なリニアブッシング用軸も製作しています。ご要望のときはIKOにお問い合わせください。また、汎用的な既製の軸も取り扱っています。詳細はⅡ-259ページをご参照ください。リニアブッシング用フェルトシールLMシリーズには、密封形の形式が標準化されていますが、転がり摩擦抵抗を重要視するときは、密封なしの形式とフェルトシールを組み合わせて使用することができます。フェルトシールの寸法を表5に示します。表5リニアブッシング用フェルトシール寸法表BDd呼び番号6FLM8FLM10FLM13FLM16FLM20FLM25FLM30FLM35FLM40FLM50FLM60FLM80FLMFLM100d681013162025303540506080100D121519232832404552608090120150単位mmB223344555510101010備考すきま調整形、開放形及びインチ系列用のフェルトシールについては、IKOにお問い合せください。❺開放形リニアブッシング3条列の使用上の注意開放形リニアブッシングの鋼球条列が3条のものについては、図4.1に示す荷重方向のときにだけ使用できます。また、2個並列に使用するときは、転動体への荷重分布を考慮して図4.2のように取り付けてください。なお、すきま調整はできませんのでご注意ください。荷重図4.1図4.2❻使用温度保持器の材料が炭素鋼製の場合は、高い温度環境で使用できますが、100℃を超える場合はIKOにお問い合わせください。合成樹脂製の場合は最高100℃まで、連続使用の場合は80℃まででご使用ください。❼取付け外筒をハウジング穴に圧入して取り付けるときには、側板部分をたたかないように、外筒側面に治具(図5参照)を当て、静かに圧入してください。圧入後は止め輪又は止め板を用いて軸方向に固定します。外筒を取り付けたのち軸を挿入するときは、鋼球や保持器に衝撃を与えないようご注意ください。また、2本の軸を使用するときは、1本の軸を正確に取り付け、これを基準に他の軸の平行度を出すように取り付けます。一般的な取付例を図6に示します。D-0.3Fw-0.03図5外筒の圧入方法図6取付例Ⅱ146