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Ⅱ138使用上の注意軌道溝付き軸の断面2次モーメントと断面係数潤滑防じんLMGシリーズは、グリースが封入されていませんので、適正な潤滑を行って使用してください。LMGシリーズは、油潤滑又はグリース潤滑のいずれでも使用できます。グリース潤滑のときは良質のリチウム石けん基グリースの使用を推奨します。LMGシリーズには、防じんシールは付いていませんので、クリーンな環境以外での用途では、外部からのちりやほこりなどの有害な異物の侵入を防止する保護ケースなどで全体を覆ってください。また、特別仕様の側面シール付き(補助記号/U)を指定することで、防じん効果が得られますが、多量のごみやほこりが浮遊するときや、切りくずや砂じんのように比較的大きな異物が軌道溝付き軸に付着するときは、直線運動部分に保護カバーなどを取り付けることを推奨します。❶外筒のはめあい外筒とハウジング穴のはめあいは、通常すきまばめ(H7)を推奨します。特殊な用途では中間ばめ(J7)にすることもあります。❷一般的な取付構造外筒の取付例を図1に示します。外筒の取付ねじのねじ込み深さは、寸法表の最大ねじ込み深さを超えないように取り付けてください。外筒の取付ねじ穴が貫通しているため、ねじ込み深さが長すぎると軌道溝付き軸がねじで押され、走行精度や寿命に悪影響を与えます。図1外筒の取付例❸複数の外筒を接近させて使用するとき同一のハウジングに複数の外筒を接近させて使用するときには、外筒間の距離を外筒長さの3倍以上確保することを推奨します。さらに接近させて使用するときにはIKOにお問い合わせください。❹回転トルクが負荷されるとき両方向又は繰返しの回転トルクが負荷されるような使用条件のときには、IKOボールスプラインGをご使用ください。❺使用温度使用温度は最高120℃まで、連続使用の場合は100℃までの温度範囲で使用できます。温度が100℃を超えるときはIKOにお問い合わせください。❻外筒の取付け外筒をハウジングに圧入するときは、圧入治具を使用し、プレスなどによって正確に取り付けます。(図2参照)図2外筒の圧入方法表5軌道溝付き軸の断面2次モーメントと断面係数大きさ断面2次モーメント断面係数mm4mm3中実軸中空軸中実軸中空軸66059202081901904948104704609593131360130021020016313029303903602077207230770720