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潤滑使用上の注意防じんⅡ121MAGシリーズ、LSAGシリーズの外筒は、標準装備の特殊ゴムシールで防じんしていますが、多量のごみやほこりが浮遊するときや、切りくずや砂じんのように比較的大きな異物がスプライン軸に付着するときは、直線運動部分に保護カバーなどを取り付けることを推奨します。なお、大きさ2、3、4の系列には、シールは付いていません。大きさ3、4の系列でシール付きをご要望のときはIKOにお問い合わせください。❶外筒のはめあい外筒とハウジング穴のはめあいは、一般的には中間ばめ(J7)にします。精度及び剛性をあまり必要としないときは、すきまばめ(H7)でも使用できます。❷一般的な取付構造外筒の取付例を図1に示します。大きさ2、3、4の系列の外筒回転止めは、外筒に設けられた皿ざぐりを利用して、大きさ2はM1.2~M1.6、大きさ3はM1.6~2、大きさ4はM2~M2.5のねじで止めます。そのときに外筒をねじで変形させないように注意してください。図1外筒の取付例❸複数の外筒を接近させて使用するとき複数の外筒を接近させて使用するときは、機械・装置などの取付面及び取付基準面の精度により、計算値以上の荷重が負荷されることがあります。このようなときは、負荷荷重を計算値より大きく見込む必要があります。なお、1本のスプライン軸に外筒を2個以上使用し、外筒の回転方向の固定に2本以上のキーを使用するときには、外筒のキー溝の位置をそろえて納入いたしますので、IKOにお問い合わせください。大きさ2、3、4の外筒回転止め標準形の取付例(油穴/OH仕様)フランジ形の取付例(油穴/OH仕様)MAGシリーズ、LSAGシリーズには、極圧添加剤入りリチウム石けん基グリース(アルバニヤEPグリース2[シェルルブリカンツジャパン㈱])、が封入されています。さらに、MAGシリーズは鋼球の循環部にCルーブを内蔵しているため、潤滑剤の補給間隔の延長が可能になり、グリースアップなどのメンテナンス工数を大幅に削減します。再給脂は、下記のように行ってください。①大きさ2、3、4の系列についてスプライン軸の軌道面に直接グリースを塗布するか油穴付き仕様(/OH)をご指定ください。ただし、大きさ2の系列には油穴付き仕様(/OH)のご指定ができないためご注意ください。②大きさ5以上の系列について転動体に直接グリースを塗布するか油穴付き仕様(/OH)をご指定ください。シールなし仕様(/N)の場合は、スプライン軸の軌道面に直接グリースを塗布する方法も可能です。


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