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Ⅲ6寿命計算式定格寿命は次の式によります。リニアウェイの場合L=50(C―P)3(1)リニアローラウェイの場合L=50(C―P)10/3(2)ここにL:定格寿命103mC:基本動定格荷重NP:動等価荷重Nしたがって、ストローク長さと毎分の往復回数が与えられれば、寿命時間は次の式から算出できます。Lh=106L2Sn1×60(3)ここにLh:時間で表した定格寿命hS:ストローク長さmmn1:毎分往復回数min-1荷重係数直動案内機器に作用する荷重は、機械の振動や衝撃などによって、理論荷重よりも大きくなります。一般的に表1の荷重係数を乗じて負荷荷重を求めます。表1荷重係数運転の条件fW衝撃のない円滑な運転のとき1~1.2普通の運転のとき1.2~1.5衝撃荷重を伴う運転のとき1.5~3静的安全係数一般には基本静定格荷重及び静定格モーメントを正常な転がり運動をする許容限界の荷重と考えていますが、直動案内機器の使用条件や直動案内機器に要求される性能に応じて、静的安全係数を検討する必要があります。静的安全係数は次の式から求められ、一般的な値を表2.1、表2.2に示します。なお、(5)式はモーメントに対する代表式です。それぞれの方向のモーメントと静定格モーメントを対応させて算出します。fS=C0―P0(4)fS=T0―M0(5)ここにfS:静的安全係数C0:基本静定格荷重NP0:静等価荷重NT0:静定格モーメントN・mM0:それぞれの方向のモーメントN・m(最大モーメント)表2.1リニアウェイの静的安全係数使用条件fs振動、衝撃があるとき3~5高い走行性能を要求するとき2~4普通の運転条件のとき1~3表2.2リニアローラウェイの静的安全係数使用条件fs振動、衝撃があるとき4~6高い走行性能を要求するとき3~5普通の運転条件のとき2.5~3