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■内部構造及び形状カムフォロアは炭素鋼製、ステンレス鋼製、保持器付き、総ころ、シールド形、シール形、球面外輪、円筒外輪など、豊富な種類をシリーズ化しています。《保持器付き》《総ころ》ころの案内方式カムフォロアには保持器付きと総ころとがあり、保持器付き軸受は摩擦係数が小さく回転速度の高いところに適し、総ころ軸受は低速回転、重荷重が作用するところに適します。《シールド形》《スラストワッシャ一体シール形》(1)《シール形》シール部の構造カムフォロアにはシールド形,シール形及びスラストワッシャ一体形があり、シールド形は外輪とスタッドつば部及び外輪と側板との間を小さくし、ラビリンスを形成しています。シール形はシールド形のラビリンス部に密封シールを組み込んだもので、異物の侵入を防ぐことができます。スラストワッシャ一体シール形は、グリースの流出と軸受内部への異物の侵入を防ぎ、取付誤差によって発生するアキシアル荷重による軸受内部の摩擦と摩耗を防止する効果があります。外輪外径面の形状カムフォロアの外輪は直接相手カムガイド面に接触させて使用するため外輪外径には球面と円筒面とがあり、球面外輪の軸受は取付誤差による端荷重の緩和に有効です。また、円筒外輪の軸受は相手カムガイド面との接触面積が大きいので、負荷荷重が大きいときやカムガイド面の硬さが低いときに適します。《球面外輪》《円筒外輪》材料の種類炭素鋼製に加え、ステンレス鋼製も取り揃えています。ステンレス鋼製は、油を嫌う箇所や水分の飛散する環境、クリーンルームでの使用に適しています。《炭素鋼製》《ステンレス鋼製》A部拡大図A部注(1)インチ系カムフォロアCR(スタッド頭部六角穴付き)のみに適用318カムフォロア