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分離形ケージ付ニードルベアリングの取付例を図1に示します。分離形ケージ付ニードルベアリングは、取付け時にニードルケージの軸方向の位置決めをする必要があります。軸及びハウジングの段付き部あるいは側板によってニードルケージを案内しますが、案内面は熱処理・研削仕上げし、軸心に対し直角に仕上げる必要があります。軸受の取付関係寸法は寸法表によってください。■取付け■潤滑分離形ケージ付ニードルベアリングは、グリース封入されていませんので、適正な潤滑を行って使用してください。無給油のままで使用すると、転がり接触面の摩耗が増加したり、短寿命の原因となります。■油穴複列軸受には外輪に油溝と1個の油穴がありますが、単列軸受の外輪には油穴と油溝がありません。外輪に油穴付きをご要望の際は呼び番号のすきま記号の前に“-OH”を付け、油穴と油溝付きをご要望の際は“-OG”を付けてご指示ください。例NAF203517-OHC2P6なお、多数の油穴付き及び内輪の油穴をご要望の際は、IKOにお問い合わせください。■はめあい分離形ケージ付ニードルベアリングの推奨はめあいは、45~46ページの表21~表23に示すとおりです。■使用温度範囲合成樹脂製保持器は呼び番号の末尾に“N”を表示します。分離形ケージ付ニードルベアリングの使用温度範囲は、-20℃~120℃です。ただし、合成樹脂製保持器の最高許容温度は110℃、連続使用するときは100℃としてください。■精度分離形ケージ付ニードルベアリングの精度は、JIS(34ページ参照)に準じて製作しています。また、内輪なしの最小実測内接円径の許容差は36ページの表14によります。■すきま分離形ケージ付ニードルベアリングのラジアル内部すきまは41ページの表18のすきまCNで製作しています。図1取付例分離形ケージ付ニードルベアリング221