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Ⅲ5寿命計算式直動案内機器の定格寿命と基本動定格荷重の間には表2.1、表2.2の関係があります。温度係数使用温度が150℃を超えると許容接触応力が低下するため、次の式により基本動定格荷重を補正します。Ct=ftC(1)ここにCt:温度上昇を考慮に入れた基本動定格荷重Nft:温度係数(図2参照)C:基本動定格荷重N硬さ係数軌道面の硬さは58~64HRCが必要です。58HRCより低いときは、次の式により基本動定格荷重を補正します。CH=fHC(2)ここにCH:硬さを考慮に入れた基本動定格荷重NfH:硬さ係数(図3参照)C:基本動定格荷重N表2.1シリーズ別の寿命計算式シリーズ定格寿命の算出式記号の説明総走行距離103m寿命時間hクロスローラウェイローラウェイ・フラットケージL=100(C―P)3―10Lh=106L2Sn1×60L:定格寿命103mC:基本動定格荷重NT:動定格トルクN・mP:動等価荷重(又は負荷荷重)NM:負荷トルクN・mLh:時間で表した定格寿命hS:ストローク長さmmn1:毎分往復回数min-1ボールスライドリニアブッシングL=50(C―P)3ボールスプラインL=50(C―P)3L=50(T―M)3定格荷重と寿命表2.2ストロークロータリブッシングの寿命計算式シリーズ定格寿命の算出式記号の説明総回転数106回転寿命時間h回転運動L=(C―P)3Lh=(DPWn)2+(10Sn1)2/DPW60106LL:定格寿命106回転C:基本動定格荷重NP:負荷荷重NLh:時間で表した定格寿命hn:回転速度min-1n1:毎分往復回数min-1S:ストローク長さmmDPW:玉セットのピッチ径mm(DPW≒1.15FW)FW:内接円径mm回転と往復の複合運動往復直線運動Lh=106L600Sn1/(πDPW)ft150℃1.00.950.90.850.80.75200250温度図2温度係数60HRC5040302010.80.60.40.20.1fH軌道面硬さ図3硬さ係数