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Ⅱ191❶はめあいBGシリーズは、わずかなラジアル内部すきまになるようなはめあいで使用するのが一般的で、そのときのはめあいを表2に示します。また、プレス型用ダイセットのガイドポスト案内部や、精密な運動精度が必要なときは、予圧を与えて使用します。予圧を与えて使用するときの軸及びハウジング穴の寸法許容差は表3によりますが、過大な予圧は寿命を低下させますので、ラジアル内部すきまの下限値は表4の値を下まわらないようご注意ください。表2一般的なはめあい公差域クラス軸ハウジング穴h5、h6H6、H7表3軸及びハウジング穴の寸法許容差単位μm軸ハウジング穴呼び寸法mmh5呼び寸法mmK5上下上下190-925+1-8220-928+1-8250-931+2-9280-936+2-9320-1140+2-9380-1148+2-9表4ラジアル内部すきまの下限値単位μm軸の呼び寸法mmラジアル内部すきまの下限値19-522-525-528-732-738-7❷軌道面BGシリーズは軸及びハウジング穴を直接軌道面として使用します。相手軌道面の表面硬さと表面粗さの推奨値を表5に、最小有効硬化層深さの推奨値を表6に示します。保持器に組み込まれた鋼球の一部が、ハウジング軌道面からはずれて往復直線運動を行うときは、鋼球が滑らかに軌道面に出入りできるよう、ハウジングの軌道面端部に角度のゆるやかな面取りを施すことを推奨します。表5軌道面の表面硬さと表面粗さ項目推奨値備考表面硬さ58~64HRC表面硬さが低いときは、定格荷重に硬さ係数(1)を乗じます。表面粗さ0.2μmRa以下(0.8μmRy以下)精度がゆるやかなところでは、0.8μmRa(3.2μmRy)程度でも使用できます。注(1)硬さ係数はⅢ5ページの図3をご参照ください。表6軌道面の最小有効硬化層深さ単位mm軸及びハウジング穴の呼び寸法最小有効硬化層深さの推奨値を超え以下-280.828501.0使用上の注意