IKO_CAT-1601_RED_JP


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Ⅱ171呼び番号と仕様の詳細潤滑使用上の注意定格荷重と鋼球条列の関係関連製品LMSシリーズの定格荷重は、負荷する荷重方向と鋼球条列の位置により変化します。寸法表には荷重方向と鋼球条列の位置に応じて、図1.1及び図1.2に示す2種類の値を記載しています。図1.1は荷重方向と鋼球条列位置が一致しているときを示し、寸法表では荷重方向Aと表します。一般的に方向不定荷重や荷重方向に対して鋼球条列位置を定められないときに適用します。図1.2は荷重方向が鋼球条列の中間に位置したときを示し、寸法表では荷重方向Bと表します。一般的に荷重方向Aより大きな荷重を受けることができます。図1.1荷重方向A図1.2荷重方向B荷重軸荷重軸LMSシリーズは、グリースが封入されていませんので、適正な潤滑を行って使用してください。LMSシリーズは、油潤滑又はグリース潤滑のいずれでも使用できます。グリース潤滑のときは、軸及び各条列に薄く塗布する程度が一般的です。使用するグリースは、良質のリチウム石けん基グリースの使用を推奨します。ミニアチュアリニアブッシング用軸LMSシリーズの性能を十分に発揮させるよう熱処理後研削仕上げを施した、高精度なミニアチュアリニアブッシング用軸も製作しています。ご要望のときはIKOにお問い合わせください。❶外筒のはめあいLMSシリーズの推奨はめあいを表2に示します。外筒は薄肉のため、ハウジング穴への固定は圧入によらずエポキシ系の接着剤を使用して行います。表2推奨はめあい(軸及びハウジング穴の寸法許容差)単位μm区分精度の等級軸ハウジング穴上級-6+12-140精密級-4+8-90❷軌道面LMSシリーズは軸を相手軌道面として使用するため、軸の熱処理・研削仕上げを必要とします。軸の表面硬さと表面粗さ及び最小有効硬化層深さの推奨値を表3に示します。表3軸の表面硬さと表面粗さ及び有効硬化層深さ項目推奨値備考表面硬さ58~64HRC表面硬さが低いときは、定格荷重に硬さ係数(1)を乗じます。表面粗さ0.2μmRa以下-(0.8μmRy以下)有効硬化層深さ0.8mm以上-注(1)硬さ係数はⅢ5ページの図3をご参照ください。❸回転運動を伴うときLMSシリーズは、直線運動だけで回転運動はできません。回転とストローク長さの短い直線運動をするときには、IKOミニアチュアストロークロータリブッシングの使用を推奨します。❹軸の挿入外筒に軸を挿入するときは、軸をこじった状態で挿入すると鋼球が脱落したり、保持器を変形させたりしますのでご注意ください。❺使用温度使用温度は最高120℃まで、連続使用の場合は100℃までの温度範囲で使用できます。温度が100℃を超えるときはIKOにお問い合わせください。表1LMSシリーズの形式と大きさ形状外筒長さ材料の種類密封シール形式大きさ345炭素鋼製密封なしLMS○○○両側密封LMS…UU○○○ステンレス鋼製密封なしLMS…F○○○両側密封LMS…FUU○○○炭素鋼製密封なしLMSL○○○両側密封LMSL…UU○○○ステンレス鋼製密封なしLMSL…F○○○両側密封LMSL…FUU○○○スタンダードロング


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