>> P.330
Ⅲ36取付けの注意使用上の注意使用温度Cルーブを内蔵している直動案内機器の使用温度は最高80℃まで使用できます。Cルーブを内蔵していない直動案内機器の使用温度は最高120℃まで、連続使用の場合は100℃までの温度で使用できます。温度が100℃を超えるときは、IKOにお問い合わせください。特別仕様でCルーブ付き(補助記号“/Q”)を指定したときは、最高80℃まででご使用ください。複数のスライドユニットを接近させて使用するとき複数のスライドユニットを接近させて使用するときには、機械・装置などのスライドユニットの取付精度の狂いにより計算以上の荷重が負荷されることがあります。このようなときは負荷荷重を計算値より大きく見込む必要があります。横向きや逆さ取付けにするときリニアウェイE及びリニアウェイFを横向きや逆さ取付けで使用するときは、スライドユニット内部への異物の侵入を防止するため、必要に応じて下面シールを取り付けた特別仕様(補助記号“/U”)をご指定ください。運転速度リニアウェイ・リニアローラウェイの運転速度の限界値は、運動の特性、負荷荷重の大きさ、潤滑の状態、取付精度、環境温度などさまざまな運転条件に左右されます。一般的な運転条件下での最高速度の目安として、実績や経験値から得た参考値を表19に示します。表19最高速度の目安大きさ最高速度m/min3518045120551006575洗浄・脱脂Cルーブを内蔵した直動案内機器は、脱脂能力を有する有機溶剤、白灯油などでの洗浄等は厳禁です。油潤滑時の潤滑油の供給箇所潤滑油の供給が重力滴下式のときは、供給箇所より上にある軌道には充分に潤滑油が供給されないことがありますので、潤滑経路と供給箇所を検討する必要があります。このような用途のときはIKOにお問い合わせください。油成分に関する注意点直動案内機器は、防せい油やグリースなどを使用しております。そのため、使用条件によっては油垂れや飛散の可能性がありますので、必要に応じて遮蔽板などの設置をご検討ください。保管リニアウェイ・リニアローラウェイは、弊社の梱包および荷姿で高温、低温、多湿を避け、水平な状態で室内に保管してください。長期間保管された製品は内部の潤滑剤が経年劣化していることがありますので潤滑剤を再給脂してからご使用ください。複数セットを同時に取り付けるとき●フリーコンビネーション仕様の製品フリーコンビネーション仕様の製品は、スライドユニットとトラックレールの同じ互換性記号(“S1”又は“S2”)同士を組み合わせてください。●非互換性仕様の製品納入時のスライドユニットとトラックレールの組合せを変えずにご使用ください。●複数セットを組みにした製品複数セットを組みにした特別仕様(補助記号“/W”)の製品は、納入時の組みをグループとして相互差を管理していますので、異なるグループと混同させないで取り付けてください。スライドユニットとトラックレールの組付けトラックレールにスライドユニットを組み付けるときは、スライドユニットとトラックレールの溝を正しく合わせて、平行に静かにスライドユニットを移動させてください。乱暴に取り扱うと、シールの損傷や鋼球・円筒ころの脱落などの原因になります。あらかじめ挿入スリーブが付属品として添付している製品は、挿入スリーブを使用することにより、スライドユニットのトラックレールへの組付けが、さらに容易になります。挿入スリーブは表21.1及び表21.2に示す製品に付属品として添付していますが、添付されていない製品にも用意していますので、ご要望のときはIKOにお問い合わせください。