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Ⅱ58使用上の注意❶取付面、取付基準面と一般的な取付構造MVシリーズを取り付けるとき、テーブルおよびベッドの取付基準面に、トラックレールとスライドユニットの取付基準面B・Dを正しく合わせて固定します。(図2参照)取付基準面B・Dおよび取付面A・Cは精密に研削仕上されています。機械・装置など相手側の取付面も高い精度に加工し、正しく取り付けることにより、安定した高い精度の直線運動が得られます。スライドユニットの取付基準面は、マークの反対側です。また、トラックレールの取付基準面は、トラックレール上面にあるマークを正位置にみて、その上方側面(矢印方向)です。(図3参照)図2取付基準面と一般的な取付構造図3取付基準面BACDトラックレールスライドユニット取付基準面BDマークマーク❷取付基準面の肩の高さと隅の丸み相手側の取付基準面の隅の形状は、図4のように逃げ部を設けることを推奨します。相手側の取付基準面の肩の高さと隅の丸みの値の推奨値を表12に示します。図4取付基準面の隅の形状表12取付基準面の肩の高さと隅の丸み大きさスライドユニット取付部トラックレール取付部肩の高さh1隅の丸みの値R1(最大)肩の高さh2隅の丸みの値R2(最大)2050.230.52550.530.53050.530.5❸固定ねじの締付トルクMVシリーズを鋼製の相手部材に取り付けるときの一般的な締付トルクを表13に示します。機械・装置の振動衝撃が大きいときや、荷重変動が大きいとき、あるいはモーメントが負荷されるときには、必要に応じて表の値の1.2倍から1.5倍程度のトルクで固定します。また、相手部材が鋳鉄やアルミニウム合金などのときは、相手部材の強度特性に応じて締付トルクを低減してください。表13固定ねじの締付トルクねじの呼び締付トルクN・m炭素鋼製ねじステンレス鋼製ねじM5×0.88.05.0M6×113.68.5M8×1.2532.720.4備考締付トルクは強度区分12.9及び性状区分A2-70を基準に算出しています。R2R1R2h2h1R1トラックレール取付部スライドユニット取付部